概要
施工内容 | 直流電源装置蓄電池延命処置 |
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施工年月 | 2012年10月 |
蓄電池形式 | MSE-200 54個 |
直流電源装置蓄電池を現地にて延命処置をしました。
延命処置後にコンダクタンス値(伝導率)が向上し電圧も安定しました。
公共施設にて直流電源装置の蓄電池を現地で延命処置をしたのは、国内でも初めての試みです。各蓄電池の個々の状態に合わせて処置をしております。
54個のセルの中でコンダクタンスが落ち込んできているセルがありましたが、延命処置後には数値が向上しました。数年後も良い状態を保持していました。
劣化の原因として経過年数、環境、温度などによる正極板の格子(格子体と呼ばれる極板の骨組み)の腐食、伸び、活物質の剥離(脱落)、液枯れによる導電性の低下が多くの原因となっています。エコライフバッテリ―のアメリカ特許電解液は鉛極板を形成する物質の結合力を向上させる物質が入っています。少々の電圧上昇抑制が起こり、それによる電圧が高くなると発生する気体ガス発生(充電時に正極板から発生する酸素ガス、負極板からの水素ガスを抑え、正極板の格子の腐食、伸び、活物質の剥離など抑制します。安定した電流の流れが保たれるため、高電流が起きることが少なくなります。電気伝導率を向上させ、リードプレートの強化、電圧レベルを均等化します。液枯れを防ぎ、非常用蓄電池では起こりにくいですが、サルフェーションを溶かし、新たな蓄積、沈殿を防ぐことができるもので、延命された蓄電池は、本来の性能を発揮することができます。
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